2013/08/15

クロイソの日々

今日は水曜日だとすっかり思い込んでいた。
朝ごはんを作りながら、「今日は木曜だよ」と言われ、驚く。
木曜!休み!
今日は家のことだけ、あとはなーんにもしない。

お盆の黒磯はとっても賑々しいのだ。
だからカフェにも行かないでおく。
ごろごろしながら本の続きでも読もうか、と、にやにや。
結局のところ、休みでも休みじゃなくても似たようなことをしているのだけど、
時計を気にせずに生活できるのはなによりうれしい。

本日のまかないはパンとスープ。シンプル!
スープは鮭としめじとたまねぎとアスパラとコーン。
献立を決めている時はたいていひどく疲れた様子で悩ましげなので
だったら無理せず明日はやめといたら?と言うのだが、
料理を作るのは楽しそうにしている。

わかる。わかるよ、その気持ち。
今日はもう、ごはん作りたくない!という日は
作ることそのものよりも献立を決めるのに
難儀してしまう日なのである。
毎日のご飯は食材を無駄にしないでうまく使うことが至上命題。
その上で、おいしく、楽しく食事したい。
好きでやってるんだけど、どうにも思いつかない日ってあるのだ。
この度のまかない作りで、日々のごはん作りの大変さなんかが
身にしみてわかったらしく、
こじま家ごはん担当としてはありがたいことである。

パンはカネルブレッドで。
家用にもいくつか。
おやつにと買ったチョコレートガナッシュ入りのパンがおいしい。
半分こね、と言っていたのに三分の二くらい食べてしまった。
(よくあること)

晩ごはんは、ターメリックライスと
トマト煮(エビ、なす、ピーマン、ネギ、オリーブ、ケイパー、アンチョビ)、
キャロットラペ。

ターメリックライスには、ターメリック、
カルダモンを皮(殻?)ごとひとつ、
ローリエ、塩、オリーブオイルを全部混ぜて炊き込む。
トマト煮は玉ねぎを切らしてたのでネギで。
にんにくとローリエで香り付け。
キャロットラペには満を持して開封したりんご酢を使う。
木村さんの自然農りんごのりんご酢!
一年以上前に久美浜のホリデーホームで買ったものです。
賞味期限が長くて猶予があるせいで、
もったいなくて開けられなかったのだ。
ザ・りんご!おいしーい。




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読みかけていた本を広げる。
夏の初めの頃からゆっくりゆっくり読んでいて、
おしまいまで読んで読後感を味わいたいような、でももったいないような。
とぎれとぎれに読んでいて、久しぶりに開いても、
いつでもすっと本の中に入っていける。
アイザック・ディネーセンの「アフリカの日々」
(イサク・ディーネセンと表記されることもある)
アフリカのコーヒー農園を営む女主人だった著者の、アフリカでの日々の物語。
土地の人々の暮らし、農園を訪ねる魅力的な人々に動物たち。
そして圧倒的な存在である、自然。
ためいきが出るくらい美しい文章。
今、ちょうど半分まで読んだところ。

アフリカという地のイメージなのだろうか、
なんとなく夏の暑い最中に読むのにぴったりだと思っている。
理想としてはどこか水辺の静かな場所で、
長椅子にごろんと寝そべって、読むとはなしに読んでいたい。
暑さに朦朧としてくるのだけど、
物語の中に入ってしまえばこっちのもの。
起きてるのと寝てるのの間をたゆたうような感じで、本を読む。

ただ単にそういう本の読み方がしたいだけっていうのもあるかな。
でも本によってこれはこんなふうな感じで読みたいっていうのが、
それぞれにあるような気がする。
カフェだったり、図書館だったり、木陰の芝生に寝転がって、とか。
お風呂で読む本っていうのもある。
そういえば小沢健二の「うさぎ!」は全部、お風呂で読んだ。
(一つの章の長さがお風呂で読むのにぴったりだった)

よく風の通る日、二階の畳の部屋で、窓を大きく開け放して、
たたんだふとんに寄りかかって読む、というのもよかったです。
それでそのまま、寝ちゃう。

最高の休日!


























黒磯の夏の風物詩になりつつある、ムクドリの大群。
写真を撮ろうとカーテンをシャッと開けたら
驚いて少し逃げてしまったけど、本当はもっといます。
近隣住民のみなさんのぱんっと手を打つ音も、風物詩。
(うまく大きい音が出せると逃げてゆくので)








アイザック・ディネーセン
『アフリカの日々』


『アフリカの日々/やし酒飲み』
 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-8)

つか全部揃えたい、と思っている
池澤夏樹個人編集の世界文学全集。
これにも「アフリカの日々」が入っています。

ちなみに、こちら池澤さん編集のほうの
「アフリカの日々/やし酒飲み」に収録されている「やし酒飲み」、
これはずいぶん前に一度手にしたことがあって、
すぐには読まないな、なかなか売れないだろうし、とお店に出していたら
あっけなく売れていってしまったのでした。
探していた!とよろこんでくださり、
いかにこの本が興味深いかということで、しばし盛り上がる。

読みたい本は数限りなくあるが、実際に腰を据えて読める本は一握り。
読む前に売れてしまう、というのは古本屋をしているとしばしばあること。
(大抵の本は一冊ずつしか在庫がないので)
それでも本当に読みたい本には必ずまたいつか巡り会えるわけです。
それを待つのも楽しい。

「やし酒飲み」はナイジェリア出身の作家、
エイモス・チュツオーラの作品。
ヨルバ人の伝承に基づいた、アフリカ的マジックリアリズムですって。
くー、惹かれる!