2014/02/28

NEW BEGINNING

昨日今日でタケシくんが大きな本棚を移動させてくれて、
お店の機能がごっそり読書室(お店の入り口のある、道路側のスペース)に移った。
昨日作業を始めた当初は、今の場所でお店を開けながら
少しずつ移動していこうと考えていたのだけど、
ソーウン作の壁一面の大きな本棚を移動させたら
お店のメインスペースになっている部屋が急にがらんとしてしまって、
結局すべて読書室に移動させてからお店を開けようということに。
産休までそこで営業しつつ一階のおうちスペースも整えていけるようになったので、
二月いっぱいで産休かなと思っていたけれど、まだもう少し開けられそう。
読書室に移ったお店を営業できる状態に整えるのに何日かかかりそうだけど。

重たいものを運ぶ作業ばかりでほとんど手伝えなくて、私は本を少し運んだくらい。
大きな本棚を移動させたり、本棚の裏に隠れていた台所との間の引き戸を整えたり、
なんやかんやとタケシくんが一人で奮闘してくれた。
お腹の人にもしっかり伝えておきましたからね、
お父さんががんばってるよーと。
なによりがんばりすぎて腱鞘炎や腰痛でも再発させないかとを心配していたのだけど、
途中気分が悪くなったと言って小一時間ほど昼寝もしていたので、
それがよかったのか、どこも痛めることなく作業が終えられて、ほっと安堵。
たぶん無理しすぎないように、身体がストップをかけたのだな。
そして身体の要請にきちんと気づけるようになってきているんだな、とうれしく思う。

本当はこの二連休で、温泉でも行こうと前々から計画していたのだった。
もうかなりお腹も重たく、遠出はやめておいたほうがよさそうなので、
近場で那須の温泉にしようと、山水閣に泊まりに行くつもりにしていたのだけど、
タケシくんの仕事の予定や私の調子を見て、ぎりぎりで予約しようと思っていたら、
数日前には予約が締め切りになってしまっていた。
冬の閑散期はお客さんが少ないからなのだろうな。

それで、ぽっかりと予定が空いてしまった二連休。
せっかくまとまった時間が取れるのだからと、三月に入ってからする予定だった
家とお店の改装作業を始めてみようということになったのだった。
でも、このタイミングで家を整える作業を進めることができてよかったのかも。
出産までの一番の気がかりだった家のことが一気に進捗して、
二人とも気持ちがずいぶん楽に。
それにしても、今までお店優先の仕様だったから、
家がかなり家らしくなってきた。新鮮。
昨日は一部屋がらんとほとんど何もない状態で、
新しい家に引っ越してきたみたいだった。
台所と、新しく居間になった部屋との行き来もスムーズ。

作業中、ふと前の状態のお店を写真に撮っておくことを忘れていたことに気づく。
普段写真を撮る習慣が本当にないので、ちょこちょこ改装しつつ営業していて
お店の様子が少しずつ変わっているのだけど、写真にあまり残っていない。
動かす前の最近のお店が、居住スペースとお店とのバランスもよくて、
今までで一番気に入っていたのに、ちゃんとした写真を一枚も撮っていなかったのだ。
産休後(再開店の時期は未定だけれど)も読書室での営業になるだろうから、
今の状態に戻ることはもうない。
そう思うとなんだかどうしようもなく淋しくなって、少し泣いてしまった。
お店に執着はないつもりだったのだけど、確実に愛着が湧いていたのだな。
自分のお店がなくなるような、そんな気持ちに。
もちろん少し移動しただけで、なくなるわけじゃないのだけれど。
ここを掃除して、砂壁をはがして、ペンキを塗って、大きな本棚を作ってもらって、
ちょうど4年前の今頃、友人たちと一緒にお店を作っていた時のことを思い出す。
この部屋のワックス、大ちゃんと二人で塗ったねぇ。
そういえばその大好きな友人たちも、それぞれの場所で、
あたらしいことを始めようとしている。

みんなで作ったこの部屋で古本屋をしているのが、
私はとてもとても好きだったんだな。
そしてもうすぐ、さらにもっと大切なものを迎えることができるんだ。
なくすものがあるからこそ、あらたにやってくるものが
よりいっそう大事にできるのかも。
この部屋の、お店としての役目は今日でおしまい。
小さな家族を迎える部屋としてあらたなはじまり。
あと二ヶ月、ぴかぴかに磨き上げて、待つことにしよう。

























とりあえず、隣の部屋からテーブルと椅子を運んできて、
居間らしくなったところ。
お店の面影も少し。
3/2の夜にタケシくんがブラインドを設置した。