2015/02/11

本屋という仕事

「古本屋をしている」というと、必ずと言っていいほど、
「どんな本を置いているお店なのですか」と聞かれる。

これでも何年かは古本屋を続けているのだから、それくらいの質問には
すらすらと答えられてもいいだろうにと思うのだけど、
どうも毎回困ってしまって、ぼそぼそとよくわからないような返答をしている。
数年前、雑誌の取材を受ける機会があり編集者の方と話をした時、
なんだかその方にはこういう答え方をしてもわかってもらえるんじゃないかと、
そんな気がして(今思うと、ちょっと格好つけたかったのかも)、
「世界を知るための本をおいています」と答えたのだった。
そのころ考えていた私の読書の理由が「世界を知るため」だったから。

今またしてもそのことについて考えている。
どんな本を置いているのか、どういう基準で本を選んでいるのか、
本当は私にもよくわからないというのが正しいのかもしれない。
その本を手に取った時、これは、と共鳴できる本を選んで手元においているのである。
どうしてその本を選んだのか、うまく言葉で説明することが出来ない。
もしかしたらそれを知るために「古本屋」という媒体を使って表現することで
解析していた、の、かな。
うーん、解析しきれていなかったような気がする。
もう少し真面目に取り組んで少しずつ形にしていきたい。
私が語らなくてもその棚が語ってくれるようなお店を作る。
少しでも本と読者との出合いのお手伝いができるように。

白線文庫、再開に向けて少しずつ動き出しました。